昭和8年に津山市庁舎として建設された建物を活用した、津山市立の総合博物館です。建物は市内最古の鉄筋コンクリート建造物であり、有形文化財として国に登録されています。
地質時代から現代までの幅広い時代を展示しています。1階には地質時代から古墳時代の展示、2階には美作国が成立した古代から旧津山藩の藩政時代の様子が展示されています。特に1階の1500万年前の奇獣「パレオパラドキシア」の骨格復元模型と古墳時代の美作を特徴づける陶棺(とうかん)の立体展示、2階の縮尺150分の1の津山城精密復元模型は必見です。
特筆すべき収蔵物として岡山県指定重要文化財「江戸一目図屏風」があります。これは津山藩御用絵師であった鍬形蕙斎の手になるもので、文化年間(19世紀初頭)の江戸の様子を描いた鳥瞰図の傑作としてよく知られています。東京スカイツリーからの眺望と同じ視点で描かれていることから、スカイツリーの建設地決定に大きな影響を与えたと言われています。
また、3階は企画展示室となっており、年間を通して様々なテーマでの展示を行っています。
住所:津山市山下92
開館時間:午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日:毎週月曜日、祝日の翌日
入館料:一般300円/高校・大学生200円/65歳以上200円