文知摺観音の歴史は古く、「文知摺石(もちずりいし)」には悲恋の物語が伝わっており、別名は「鏡石」。この石が遠く離れた想い人に見えたので「鏡石」とも呼ばれることになったのだそう。この悲恋は小倉百人一首にも詠まれていて、境内に歌碑も残されています。
また、古今集では源融(みなもとのとおる)が「みちのくの しのぶもちずり 誰ゆえに 乱れ染めにし 我ならなくに」、松尾芭蕉は「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」とそれぞれ「信夫文知摺(しのぶもちずり)」のことを読んでいます。歴史の重みを感じますね。
境内は「信夫文知摺公園」として整備されていて、散策を楽しむこともできます。
024-534-0939
9:00~17:00
(冬季は16:00まで)
http://mochizuri.jp/
福島市山口字文知摺70
受付の販売スペース