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スポット情報

俊寛杉と観音滝
遠く離れた都に思いを馳せて

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 観音滝は、県道小矢部津幡線に沿って熊野山より落ちる滝で、子撫川左岸に注いでいます。「滝之社」という神社の境内にあり、社殿を取り囲む鬱蒼とした森と滝しぶきによって真夏でも涼しく、絶好の避暑地となっています。
 境内には「俊寛杉」と呼ばれている大きな杉の木があります。治承元年(1177年)、俊寛という僧がこの地に流刑にされました。俊寛が観音滝に打たれ、罪が許されて京に帰れるように祈りながら杉の箸を地面に刺したものが根を張り、長い歳月を経て大杉になったものだと伝えられています。
滝つぼ付近にはこの村の産神といわれる観世音菩薩のお堂があります。観世音は十一面観音で、俊寛と共にこの地に流された平康頼の守り本尊といわれています。熊野権現を信仰した康頼がこの観音を祀り、那智の滝になぞらえてこの滝で修行し、流罪方面を祈願したと伝えられています。
 観音滝の高さは十メートルほどあります。この滝に打たれれば、頭痛・腰痛を始めいろいろの病が治るといわれており、昔は、杉の老樹が並んで涼しい真夏の境内に、駄菓子やところてんの露店が立ち並び、人々でにぎわっていたということです。

住所・スポット情報

住所 : 〒932-0006 富山県小矢部市高坂
駐車場はありません。「滝之社」の鳥居の前のスペースにお停めください。