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スポット情報

廻向寺
廻向寺のつりがねと片袖伝説

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廻向寺の梵鐘の寄進者、綾子屋清左衛門にはひとり娘がいたが、長く病気をわずらい床についていた。ある日、京都より越中へ来た旅僧が倶利伽羅峠で娘に会った。娘は自分が廻向寺の前の綾子屋の娘で、これから西へ行く。家の者に言わずに来たから、それを伝えてほしいと頼み、そしてその証拠に片袖をちぎって旅僧に渡した。その片袖を持って旅僧は綾子屋の家を訪ね、そのことを話した。両親はびっくりして、娘の掛布団をまくって見たら、娘はすでに亡くなっており、着物の片袖がちぎり取られていた。娘の言った旅先とは西方浄土のことだったのである。清左衛門は娘の供養のため自分が門徒である島の乗永寺に梵鐘を寄進したが、乗永寺で撞く鐘の音は遠く聞こえないので、家のすぐ前にある廻向寺に、同じ梵鐘を寄進した。

住所・スポット情報

住所 : 〒932-0053 富山県小矢部市石動町1−38
駐車は面している商店街の標識に従ってお停めください(偶数月、奇数月によって駐車場所が変わります)。